産後のお腹に力が入らない。腹筋運動を始める前に知ってほしいこと

出産後、お腹に力を入れようとしても感覚が分からない。

起き上がるときにお腹が盛り上がる。

立っているだけで下腹が前に出る。

体重は戻ったのに、お腹だけが戻らない。

このようなお悩みはありませんか?

産後のお腹が気になり、早く戻したいという気持ちから、腹筋運動やプランクを始める方もいます。

しかし、お腹にうまく力が入らない状態で強い運動をすると、腰や首に負担がかかることがあります。

妊娠中は、お腹が大きくなることで腹部の筋肉が引き伸ばされます。

出産後は、筋肉がただ弱くなっているだけでなく、どのように力を入れればよいか分かりにくくなっていることがあります。

さらに、肋骨が開いていたり、骨盤が前へ傾いていたりすると、お腹の筋肉が働きにくい姿勢になります。

この状態では、頑張って腹筋運動をしても、表面の筋肉や首ばかりに力が入りやすくなります。

大切なのは、回数を増やすことより、正しく力が入る状態をつくることです。

当院では、

・呼吸に合わせてお腹が動いているか
・起き上がるときにお腹が盛り上がらないか
・腰を反らさずに力を入れられるか
・腹直筋離開が疑われる状態がないか
・骨盤底筋とお腹が連動しているか

などを確認します。

腹直筋離開の程度や産後の経過によっては、医療機関への相談が必要な場合もあります。

「とにかく鍛える」のではなく、今の身体に合った段階から始めることが大切です。

産後は赤ちゃんのお世話で、起き上がる、抱き上げる、しゃがむといった動作を毎日繰り返します。

日常生活そのものが運動になるからこそ、身体を痛めにくい使い方を身につけることが、これからの育児にもつながります。